新人看護職員の教育には、幾多の病院で試行錯誤を繰り返しており、常に課題があるものだ。3年生専門学校、短大、4年生看護大学と教育課程は違えども、入職後は皆、看護師国家資格はあるものの、一人前には程遠い状態だ。社会人基礎力とコミュニケーション能力の低下が叫ばれ、この数年のコロナ禍においては、実習の中止やオンライン実習への変更などで、各病院いずれも、新人教育に頭を悩ませている。病院全体での新人集合研修は、1から4週間程度と病院によって開きがあるようだ。どの病院にしても、集合研修後は、各部署での実践場面での指導になり、多くはプリセプターに頼るところが多いと思う。各病院、各部署でのプリセプターの役割に違いがあると思うが、教育係をすべてプリセプターに任せることは危険なことだ。新人教育(2年目、3年目教育も含めて)は、その部署全員が目を向け、意識を向けて関わらなくてはならない。新人面談の機会で、「A看護師からは○○と教えられ、B看護師からは△△と教えられた、どちらが正しいのかわからない」といった内容の話が聞かれる場面があった。他のスタッフにも話を聞くと、確かに病院内・病棟内で統一したものが無いことが判明したのだった。経験を積めば、臨機応変に対応できることでも新人看護師には判断できないことも多々ある。ベテラン看護師も、中堅看護師も、異動したばかりの看護師も、誰でも、「何か困ったこと」、「あれっ、これ変だな」、「今更、こんなこと聞いたら、笑われるかな」、「困っているのは、私だけかな?」「こう改善したら働きやすくなるのになあ」など、声を出して互いに高めあえる、学びあえる、育ちあえる醸成した部署を作ることが、スタッフの成長に繋がり、最強の勤務表が出来上がるのだ。